ホームページ内の一部ページの削除や古いホームページ(ウェブサイト)の削除について触れていきます。
現在公開しているホームページの情報が古くなり公開状態にしたくない場合など、一部のページを削除したい場合があります。また、別ドメインで新規ホームページを制作・公開した場合をはじめ、古いホームページを削除して非公開にしたいという場合もあります。不要になった情報や古いページの整理・削除は、ユーザーの利便性向上だけでなく、検索エンジンに対する評価にもつながる重要な作業です。誤った情報、古い価格設定、リンク切れなどがあるページが残っているとユーザーの混乱を招き、場合によっては企業への信頼感が損なわれる可能性があります。不要なページを定期的に削除・整理することで、情報の正確性と信頼性を保つことができます。
そこでここでは、ホームページ内の一部のページを削除する、古いホームページを削除する、検索結果から削除等の関連作業について触れていきます。
ホームページ内の一部のページを削除する
ホームページ中の一部のページ、特定のページのみを削除する場合、静的HTMLサイト、WordPressなどなど、ホームページの仕様によって方法は若干異なります。
静的HTMLサイトの一部のページを削除する場合、基本的にはFTP接続やファイルマネージャによってサーバーにアクセスし、対象となるHTMLファイルやphpファイルを削除します。
WordPressのCMSの一部のページを削除する場合、CMS管理画面内でページ削除作業を行います。
ページの削除を行いたくても「どのファイルを削除すべきか分からない」「削除しても検索結果に残ってしまう」「自社で対応可能かどうか判断がつかない」という問題が出てくる場合があります。その場合はWeb制作会社に依頼する方が良いでしょう。
WordPressのページ削除
WordPressであれば、基本的には投稿や固定ページ、カスタム投稿の編集画面からページ削除を行います。「投稿」や「固定ページ」一覧から該当ページを選択 → ゴミ箱に移動→ゴミ箱を空にすることで完全削除されます。しかしながら削除したページのURLにアクセスがある場合、404エラーになるため注意が必要です。リダイレクト設定をしておくとよいでしょう。
ただ、特殊なページである場合は、テーマファイルの修正やFTP接続によって対象ページに関するファイルを削除する必要がある場合があります。
HTMLで作成されたページの削除
WordPressではなく、HTMLで作成されたのページ削除の場合、FTPなどを用いてHTMLファイルを削除します。該当するHTMLファイルをサーバー上から削除することで対応します。
FTPツールを使ってログインし、該当フォルダに格納されている該当ファイルを削除します。直接削除するため、誤って必要なファイルを消すと復旧が困難になることがあります。事前にバックアップを取っておくことが必要です。
メニュー・リンクの修正
また、一部のページのみを削除した場合は、一般的にメニューやリンクの修正が必要になります。ホームページ中の一部ページを削除した場合、削除したページに向けられていたリンク(アンカー)も削除し、グローバルメニューやサイドバーリンク、フッターリンクの他、他の公開中のページ内にリンクが含まれていないかをチェックし、リンク削除の修正を行う必要があります。多数のサブページがあり、ページの連携が複雑になっている大規模サイトでは、誤って関連性のあるページを削除すると他のページの表示やリンクにも影響が出る可能性があります。
古いホームページを削除する
古いホームページ自体を削除するという点について。ホームページ(ウェブサイト)を削除する場合、静的HTMLサイト、WordPress等のCMS、レンタルブログ等、ホームページの仕様によって削除の方法が多少異なります。レンタルブログ等の削除に関しては、対象サービスの管理画面で削除作業を行います。
静的HTMLサイトを削除する場合、基本的にはFTP接続やファイルマネージャによってサーバーにアクセスし、対象ドメイン下にあるHTMLファイル群など、対象ファイルを全て削除します。
WordPress等のCMSを削除する場合、基本的にはサーバーコントロールパネル等で、対象CMSを削除します。対象ホームページに利用されていたデータベースも削除する必要があります。このデータベース削除に関しては、サーバーコントロールパネル等で別途削除作業を行う必要があります。
なお、もし削除後も何かしらの理由でそのホームページやホームページ内のデータ(文章や画像等)を利用する可能性がある場合は、バックアップを取っておいたほうが無難です。
検索結果から削除等の関連作業
ホームページを制作することに比べて削除することは簡単ですが、ホームページの削除やページの削除作業以外にも施しておいた方がいい関連作業があります。基本的にはホームページや対象ページを削除すれば、ページ閲覧はできなくなりますが、検索エンジン上の検索結果へのデータの残存、そしてキャッシュデータが残存するという問題が残ります。ページを削除してもGoogleの検索結果に残る場合Google Search Consoleを使い、該当URLの削除リクエストを送ることで検索結果からの削除が可能です。
これらデータも一定期間経過後に削除されますが、すぐに非公開にしたい情報である場合は問題です。
また、リンクをたどってきたユーザーの混乱やSEOの観点からの被リンクの消失といった点も挙げられます。ホームページ自体を削除したり、特定のページを削除したりした場合には、こうした関連作業を施しておいた方がより望ましいと考えられます。
削除依頼をする場合
ホームページ全体や特定のページの削除を依頼する場合、依頼先に正確な作業をしてもらうために以下の情報を事前に整理・確認しておくと削除対応がスムーズになります
- 削除したいページURL一覧
- 削除理由(古い情報・不要ページ・統合など)
- 管理情報の有無(CMSログイン、FTP、サーバーなど)
- 他のページへのリダイレクト要否
- 検索インデックスからの削除希望の有無