無料ホームページや無料レンタルブログのSEO、無料レンタルホームページ・レンタルブログによるホームページ運営の際のSEO対策を行ったときのSEOのパワーロスについて。無料ホームページや無料ブログのレンタルで、SEOはどれくらい可能なのか、コンテンツSEOは有効なのかについては、利用者の関心事ですが、そうしたタイプのホームページやブログには機能の制限、設定の制限があり、SEOの面ですぐに限界がやってきます。低品質なCMSやレンタルブログなどでは、ページ構造の詳細部分にまでは手を加えられないことが多いのも事実です。
特にホームページの初期コストを抑えたい事業者にとっては、無料ホームページや無料レンタルブログに意識が向きます。しかし、その低コストや利便性の裏にSEO(検索エンジン最適化)に関する制約や問題がたくさん隠れています。
無料ホームページ・無料ブログにおけるSEO設定
本来、SEO(検索エンジン最適化)の対象は多岐にわたります。SEOの項目ごとの重要度は異なりますが、大まかに200以上の項目があります。無料ホームページ・無料ブログにおいては、SEO設定という項目があっても、設定情報のどの部分が、検索エンジンに対してどのように機能するのかははっきり示されていないこともあります。
「SEO設定項目」として入力可能だったのは、検索結果スニペットの概要文を示す「ディスクリプション」と「メタキーワード」のみという場合もあります。無料ホームページの管理画面設定項目で用意されているSEO設定項目では、もちろんそのすべてを網羅することはできません。
それら「SEO」の設定は、無いよりは良いものの、SEOとして設定する項目は、ページ単独とホームページ全体に関して考えるとその数十倍の範囲に及びます。無料ホームページや無料レンタルブログの根本構造・SEOの設定に関する構造が、せっかくの更新作業・ホームページ運営に大きなロスをもたらします。
設定できるSEO関連項目は限定的
一般的に、無料ホームページやブログで設定できるSEO関連項目は限定的なものになっています。
ページタイトル(titleタグ)は設定可、メタディスクリプションは設定できる場合とできない場合があります。見出しタグはテンプレートに依存しています。
一般的にcanonicalタグ設定やnoindexの設定はできません。SEOに不可欠な構造化設定・インデックス制御・分析連携などが制限されているため、検索順位向上において競合サイトに比べて不利になる可能性があります。
XMLサイトマップの送信もほとんどのサービスでは非対応となっています。
サブドメインによるドメイン評価(ドメインオーソリティ)の問題
無料ホームページや無料レンタルブログでは、独自ドメインではなくサブドメイン形式が基本です。これは運営主体のドメイン配下にサイトが属する形であり、自社固有のドメイン評価(ドメインオーソリティ)を蓄積することができません。つまりサブドメインの使用によるドメインパワーの分散が起こります。
同一内容でも独自ドメインを利用した場合は検索結果に表示されるものの、無料ホームページや無料ブログだと検索結果に表示されないというような現象が起こり得ます。
SEOのためのホームページ・ブログ移転にもコストが…
SEOを行おうとホームページやブログをカスタマイズする際には、仕様に応じて対応すべきカスタマイズ範囲も大幅に異なります。そこでホームページやブログを移転してリニューアルしたりする場合にもホームページのページの分量の応じて相応の労力やコストが生じます。
ページの転送であるリダイレクト設定もできず、特に外部サイトに移転したときの301リダイレクト設定などはほぼ確実に設定することができません。
無料ホームページや無料ブログサービスは、手軽に情報発信を始めるには最適な手段でがSEOの観点からは設定範囲が限定的で、検索上位を狙うには明確な限界があります。中長期の集客・Webマーケティングには自社サイトの構築が必須です。ただ、短期的な運用や試験的な取り組みには十分に活用できる場面もあります。