かつてページランクの考え方からSEO(検索エンジン最適化)は、検索結果で自社サイトを上位表示させるために、多くの「リンク」を得ることが最も重要とされおり代表的な手法の一つとして「相互リンク」が推奨されていました。相互リンクとは、他社サイトとリンクを張り合いお互いの検索順位向上を目指す方法でした。しかし現在では、SEOペナルティ対象になるリスクがあることから、相互リンクは過去のSEO手法として位置づけられています。
そのような中、古いホームページにおいて未だに相互リンクページが残っているケースがあります。そしてこのリンク施策が今もSEOに影響を及ぼしているケースも見られます。相互リンクはかつては効果的なSEO手法でしたが、Googleのアルゴリズム進化により、現在ではリスクを伴います。もし自社サイトに相互リンクが残っているようであれば調査・見直しが必要です。
相互リンクのリンク先
さて、先程までは、リンク先が404であるといった「リンク切れ」でしたが、これは相互リンクが流行していた頃に設置されていた「リンク集」でもよく起こることです。相互リンクがよく行われていたのは約10年ほど前からペンギンアップデート開始の頃(2012年)までなので、その間に相互リンクをされていた場合は要注意です。
ホームページ自体の削除やドメイン切れなどで、リンク先が404ページになっていることがよくあります。そして、相互リンクのはずが一方的なリンクになっていたり、最悪の場合は、ドメイン有効期限切れによって、他のスパマーに「リンクの集まったオールドドメイン」として買い取られ、悪用されているケースがあります。
相互リンクのはずが一方的なリンク
酷いケースでは、相互リンクのはずが一方リンクになっていることもよくあります。昔は相互リンク状態だったものの、ペンギンアップデートや発リンク数のSEO情報を知ったウェブマスターが、こちらへのリンクを削除もしくはnofollow等にしていることがあります。トップページに配置していたものが、知らぬ間にかなり深い階層の無価値なページに移動しているケースもよくあります。
一般的な良識で考えれば、その旨を相手にも伝えるべきだとは思いますが、もしかすると相互リンクばかり集めているタイプの人は、数を集めることが目的で、そういうことには無関心なのかもしれません(おそらく、最初の相互リンクのお願いは丁寧にしていたでしょう)。
そうしたリンク自体に価値はありません。あくまで、リンク先を信頼してのリンク設置が基本です。
これは、Webだけの問題ではなく、人間としての信頼性の問題にも繋がりますので、その場合は相互リンクを解消すべきでしょう。
相互リンクとSEO
Google検索の順位決定アルゴリズの中にページ同士のリンク構造を「信頼の指標」とするアルゴリズムがあります。多くのリンクが集まっている場合、「そのサイトは人気があり、信頼性がある」と判断、評価され検索順位に影響を与えています。この仕組みを利用し、SEO業界では「とにかくリンクを増やす」ことが評価向上の手段とされ、多くの企業が相互リンクを積極的に行うようになりました。相互リンクがよく行われていたのは約10年ほど前からペンギンアップデート開始の頃までなので、その間に相互リンクをされていた場合は要注意です。
相互リンクの典型例は、相互リンク集ページの設置、同業者・異業種サイトとのリンク交換、無関係なディレクトリ型リンクサイトとのリンク協定ですが、内容に関連性のないサイト同士のリンク、SEO目的と明示されるリンク交換ページ、有料リンク、リンク販売に類するリンク交換、アンカーテキストをキーワードで統一したリンクはペナルティ対象となるため要注意です。
最悪の場合は、ホームページのドメイン有効期限切れによって、他のスパマーに「リンクの集まったオールドドメイン」として買い取られ、悪用されているケースがあります。