サイトリニューアルの時のSEO（SEO対策）について。
SEOを意識せずにサイトリニューアルを行うと、時に大幅なアクセス現象に見舞われることがあります。その原因はコンテンツの重複によるミラーサイト判定や、リンクパワーロスです。
本格的なホームページ運用のために、独自ドメインを取得され、新規ホームページを公開刷る場合にでも、Webデザインなどに気が取られるあまりSEO（SEO対策）に対しては意識が向いていない場合がよくあります。
一念発起しサイトリニューアルを決断する場合にも、目的としてはWebマーケティング効果の向上であるはずです。しかしながら、Webデザインの刷新に注力するあまり、サイトリニューアル後の検索順位の低下やアクセスの減少が起こる場合があります。
一般的にサイトリニューアルのきっかけは、サイトデザインが古いものになってきたと感じたり、WordPressなど新しい形でサイト運営をされるケースが一般的ですが、サイト内容を変更しサイト構造を変更するということは、確実に検索エンジンからの評価が変動します。
サイトリニューアルを行う場合は、なるべくSEO（SEO対策）にも意識を向けて、検索順位の向上やアクセス数の増加も視野に入れて行うべきです。
サイトリニューアル後の検索結果順位の下落に対応
元々ホームページが検索上位表示されていた状況で、サイトリニューアル後に著しく検索順位が下落した場合は、それ相応のSEO（SEO対策）が必要になり、リニューアル前のホームページの後処理としてのSEOと新サイト用のSEO対策を入念に行う必要があります。
理想としては、サイトリニューアルを行う場合に新サイトのSEOを手がけ、検索順位の向上やアクセス数の増加も視野に入れてサイトリニューアル行うべきですが、古いリニューアル前のホームページの影響でリニューアル後のサイトの特定SEOキーワードでの検索順位が下落したり、アクセス数が減少したりしてしまうこともあります。
根本的には、SEO（SEO対策）を意識してリニューアル後のサイトのWeb集客力を高めるくらいの気持ちでリニューアルを行うべきですが、リニューアル完了後であれば、後処理として検索順位の回復、アクセス数の回復に力を入れるしかありません。
ホームページをリニューアルする際も、旧ホームページや被リンクなど、Web上に散らばる既存の状態を処理してからでないと、本格的なSEOを実施することができない場合があります。
ホームページリニューアル後は、ページの内容がたくさん書き換わっていて、Googleのbotの再クロールによって再評価が行われつつ、旧ページとの比較などから大混乱が起こります。しっかりとしたSEOの処理を行わないと、意図せずにミラーサイトとして判定されてリニューアルサイトが台無しになったり、被リンクの関係で評価ロスが起こったりと悪いことずくめです。
リニューアル後に検索順位が下落する要因はいくつもあり、順位下落の原因を特定するまでには時間がかかることもあります。SEOにはたくさんの要因があるためです。
検索結果順位の下落とアクセス数減少の原因
サイトリニューアル後の検索結果順位の下落とアクセス数減少の原因としては、概ね古い方のサイトとの関連性やリニューアル後のサイトのサイト仕様、コンテンツの変化が考えられます。
サイトの見た目が変化してイメージが良くなるのはいいですが、検索エンジンはあくまで機械としてページを評価します。
検索結果順位の下落やそれに伴うアクセス数減少の原因を調べるためには、「サイトリニューアルをしたのだからプラスになるはずだ」と思い込まず、SEOの目線でそのリニューアル内容を再チェックすべきです。
アクセス数が減少してはリニューアルの意味がない
たいていの場合、サイトリニューアルは、新規ホームページ制作と同じようなものであり、かつ、古い方のサイトの後処理もする必要があるため、相応の費用を費やすケースがほとんどです。
それにも関わらず新サイトのアクセス数が減少してはリニューアルの意味がありません。せっかく刷新されたWebデザインも、アクセスユーザーが減少してしまっては意味がありませんし、リニューアルによってサイトの価値が著しく下がったと考えても問題はないでしょう。
サイトリニューアルとSEO
既存のドメインのままフルリニューアルしたり、別のドメインでホームページを再運用するというパターンが考えられますが、サイトリニューアル時のSEO（SEO対策）はどちらかと言うと後処理としての性質があり、きちんとSEOを施さないと、大きな機会損失になります。ホームページリニューアル後の著しいアクセス減少があった場合は、ミラーサイト判定関連のSEO状況を疑ったほうが賢明です。
ホームページのリニューアル時の検索順位下落の要因を調査する場合、まず元のホームページが持っているSEOの状況と、現在のインデックスの状況、リダイレクトなどについて確認してみましょう。
リニューアル前のサイトのSEO対策
もしリニューアル前の古いサイトが残存しており、リニューアル後のサイトのSEOに影響を与えている場合は、サイト削除、リダイレクトなどの処理を行う必要があります。
特にURLが変更となり、サイト移転を行った場合は確実に確認して後処理をする必要があります。場合によってはサイトリニューアル後の新サイトがミラーサイトと判定され、検索結果からそのほとんどが削除されるおそれがあるからです。
リニューアル後のサイトのSEO
リニューアル前のサイトのSEO対策が終わった後は、リニューアル後のサイトのSEOによって、SEO効果のロスを回復させましょう。
Webデザインやサイト構造が変化しているため、根本的なコンテンツパワーが失われていたり、内部リンク構造が低品質になっていることがありますので、新サイトのSEO対策も入念に行います。
サイトリニューアル時の検索順位の下落やアクセス数の減少の理由がわからない場合はパニックになるかもしれませんが、専門的なSEOのチェックをすれば、その理由は必ず見つかります。
もしサイトリニューアル時にアクセス数が大幅に減少してしまった場合は、専門的なSEOのチェックを依頼し、原因究明に加えてSEO内部対策を行うと良いでしょう。
リニューアルの際のSEO対策の項目
SEOに詳しいWeb制作会社やコンサルタントなどと一緒に連携して進行することが重要です。デザイン重視のWeb制作会社のみでは、この項目に対応されないこともあるため注意が必要です。
- キーワード設計 主要キーワード・検索ニーズの洗い出しとページ設計への反映
- コンテンツ設計 E-E-A-T（専門性・経験・権威性・信頼性）に基づいた構成
- モバイル対応 モバイルファーストインデックスに対応するレスポンシブ設計
- 表示速度 ページ表示の最適化、画像圧縮や不要なスクリプトの削減
- メタ情報の適正化 title, meta description の最適な記述と重複回避
- 構造化データ Googleに正確に情報を伝えるためのSchema.org対応など
- URL構造 意味のある階層・単語を使ったわかりやすいURL構成
- 内部リンク設計 関連性の高いページ同士をつなげ、サイトクロール効率を高める
よくあるSEOのミスと修正方法
titleやmeta descriptionが未設定・自動生成
検索結果でのクリック率が下がり、集客効率が低下します。
「URLを変更してリダイレクト設定（301など）を忘れる」
既存の検索評価がリセットされ被リンク効果を失います。結果アクセスが大幅に減少します。
コンテンツを大幅に削除してしまう
上位表示されていたページが消失し、検索順位に大きな影響が出ます。
リニューアル後のSEOの現状分析と目的整理
GoogleアナリティクスやSearch Consoleなどのツールを使い、リニューアル後のSEOの現状分析と目的整理、現状の課題を可視化を行うことを推奨します。
ターゲット定義と構成設計
ペルソナに合わせたページ構成と導線設計（サイトマップ作成）
コンテンツの精査・再編集
既存コンテンツの棚卸しと、必要な新規原稿の洗い出し
SEO観点を加味した設計案の策定
CMSの選定（WordPressなど）、内部リンク設計、表示速度最適化方針など
その他以下のような項目があります。
- 動作確認、リダイレクト設定、流入キーワード・流入数のチェック
- 改善施策の検討とPDCAサイクル
- 定期的な数値観測と、目標未達の改善提案・実行
- 社内で整理すべき主な情報
- リニューアルの目的と優先順位
- 現在のWebサイトの問題点
- ターゲット顧客と見せたい情報
- 更新の頻度と体制（内製か外注か）
- 必要なページ／不要なページの一覧
- CMS導入の要否
- 予算とスケジュール感